皇帝の権力と神聖なる継承:ナルテックスのモザイクとオンファリオン
10世紀に制作されたナルテックスのモザイクは、アヤソフィアに入場するすべての人々に向けた明確な政治的声明でした。そこには、都市を建設したコンスタンティヌス大帝と教会を建立したユスティニアヌス帝が、聖母マリアにそれぞれ都市と教会を捧げる姿が描かれています。これは、現在の皇帝が神から授けられた、途切れることのない正当な権力を継承していることを視覚的に訴えかけるものでした。さらに中央身廊に位置する11世紀の「オンファリオン」は、「世界のへそ」を意味し、かつてビザンチン皇帝たちが総主教によって正式に戴冠された正確な場所です。この円形の模様が施された大理石の床に立つことは、神の任命された代表者として地上を統治することを意味していました。