御前会議:スルタンの隠された視線
15世紀から16世紀にかけて、オスマン帝国を統治する宰相たちは週に4日、御前会議で国政を議論しました。彼らが常に感じていたのは、スルタンの「正義の窓」の背後からの隠された視線でした。スルタンはめったに会議に同席せず、壁の高い場所にある金色の格子窓から密かに聞き耳を立てていたのです。このため、宰相たちは常にスルタンが見守っているかのように振る舞わざるを得ませんでした。挨拶の門を越えて馬に乗れるのはスルタンだけであり、幸福の門の前には戴冠式や反乱の際にスルタンの黄金の玉座が置かれ、民衆に直接語りかけるなど、宮殿の各所がスルタンの絶対的権力を象徴していました。